馬券に人生フルベット ← 戻る

有馬記念の出走条件 — 16枠と投票31位も入った旧方式からの変更

有馬記念に出られる16頭は、まずファン投票で10頭、次に選考委員会が選ぶ外国馬、残りを出走馬決定賞金の多い馬から、という順で決まります。前哨戦の優先出走権もレーティングの枠もなく、ジャパンカップや天皇賞(秋)を勝っても、手に入るのは賞金の加算だけです。2026年は投票枠の数え方が変わってから最初の有馬記念で、登録後に回避した馬の分も、投票50位以内で出馬投票をした次の馬がいれば、その馬へ回ります。2016〜2025年の10回のうち8回は特別登録が16頭を超えていて、後半ではその賞金の境目と、出走馬159頭・3着内30頭の前走を数えています。
30秒でわかる
  • 出走の順番はファン投票10頭 → 外国馬 → 出走馬決定賞金の3段。前哨戦の着順もレーティングも順番には使わない
  • 2026年は投票枠を出馬投票した中央馬の中で数え、下限は50位。旧方式の2025年は投票31位の馬まで枠に入った
  • 2016〜2025年の3着内30頭は全頭が前走G1級。ルート別の3着内率は前走G1級23%、その他の重賞0%、全体19%

2026年の有馬記念の条件

有馬記念は、3歳以上の馬が中山の芝2,500mで争うG1です。2026年は12月27日(日)、5回中山の8日目に第71回が行われます。未出走馬と未勝利馬は出られませんが、性別の制限はなく、牝馬もせん馬も出走できます。負担重量は定量で、3歳56kg・4歳以上58kg、牝馬はそれぞれ2kg減です(2023年に南半球で生まれた馬も2kg減)。16頭というフルゲートはG1の中で最も少ない部類で、18頭まで出られるレースより2つ席が少なくなっています。

コースは内回りで、JRAの紹介ページでは直線310m、ゴール前に高低差2.2mの上りがあります。1着の本賞金は5億円で、2021年までの3億円から、2022年に4億円、2023年に今の額へ上がりました。

項目2026年の有馬記念
日付12月27日(日)5回中山8日、第71回
コース中山 芝2,500m(右・内回り)
出走資格3歳以上(未出走馬・未勝利馬を除く)、国際・指定
負担重量定量 3歳56kg・4歳以上58kg(牝馬2kg減、2023年南半球産馬2kg減)
フルゲート16頭
本賞金1着5億円、2着2億円、3着1億3,000万円、4着7,500万円、5着5,000万円
優先出走権の付く前哨戦なし
JRAの2026年度重賞競走詳細(関東)と、JRAの有馬記念紹介ページによる。番組の表記は「芝・右」で、「内回り」と直線・高低差はG1ページのコース解説に書かれています。

16頭の枠が埋まる順番 — ファン投票、外国馬、賞金

有馬記念の出走馬は3段で決まります。最初にファン投票の上位10頭、次に選考委員会が選んだ外国馬、残りの席は出走馬決定賞金の多い馬の順です。宝塚記念と同じく、レーティング上位馬の枠はなく、天皇賞(秋)やジャパンカップの勝ち馬にも優先出走権は付きません。地方馬を優先する枠もないため、投票で10頭に入らなかった馬は賞金の順に並びます。

投票枠の外は出走馬決定賞金の順

投票枠と外国馬で埋まらなかった席は、出走馬決定賞金の多い馬に割り当てます。中身は3つの合計で、クラス分けに使う収得賞金、2025年12月27日〜2026年12月23日に得た収得賞金の算入額(地方・海外を含む)、2024年12月21日〜2026年12月23日にG1で得た額です。直近1年のG1で得た賞金は、1年分と2年分の両方の期間に入ります。

並べるときはクラスが上の馬が先で、3勝クラス以下の馬は額が多くてもオープン馬の後ろに回ります。前走の着順や出走間隔は順位に使われません。16番目に同額の馬が並べば抽選です。

順番枠に入る馬2026年の数え方2025年までとの違い
①ファン投票の上位10頭出馬投票をした中央馬の中で得票上位10頭。投票50位以内に限る。同順位は抽選以前は第1回特別登録をした中央馬の中で数え、順位の下限はなかった
②外国馬選考委員会が選定変更なし
③それ以外の馬オープン馬が先。同じクラスの中は出走馬決定賞金の多い順、同額は抽選変更なし
なしレーティング上位の枠、前哨戦の優先出走権、地方馬のステップ優先有馬記念には設定なし―
出典: JRA「2026年度 重賞競走詳細(関東)」にある有馬記念の選定方法、「G1レースの出走馬決定方法」、2026年3月8日のJRA発表。全G1の順番の比較は総合記事にあります。

ファン投票の10頭 — 2026年に数え方が変わった

2026年の有馬記念では、投票枠を出馬投票(第2回特別登録)をした中央馬のうち得票上位10頭で数えます。前年までは、第1回特別登録を済ませた中央馬の中で数えていました。見直しは3月8日に発表されて6月の宝塚記念から使われており、有馬記念では今年が最初です。

旧方式でも、登録しない上位馬がいれば、その分だけ下の順位の馬が繰り上がっていました。2025年は投票2位のクロワデュノール、3位のマスカレードボールなどが特別登録をせず、24位のビザンチンドリーム、25位のタスティエーラ、30位のシンエンペラー、31位のアドマイヤテラの4頭が投票枠の優先を得ています。今後は50位という下限が付くため、51位以下の馬がこの枠に入ることはありません。

大きく変わるのは、登録後に回避した馬の分です。旧方式では、特別登録の時点で投票枠にいた馬が出馬投票をしなければ、空いた席は賞金順の馬に回りました。2020年のミッキースワロー、2023年のドゥラエレーデ、2025年のヘデントールとビザンチンドリームがその例です。新方式は出馬投票をした馬の中で数え直すため、こうした空きは、50位以内で出馬投票をした次の得票馬がいればその馬が埋めます(出馬投票後の取消は補充されません)。

賞金が少なくても投票枠なら出られる

投票枠にはクラスや賞金の条件がありません。2018年のオジュウチョウサンは、特別登録の時点で出走馬決定賞金2,200万円、収得賞金1,100万円と、オープン馬の線(1,600万円超)に届かないまま投票枠で出走しました。2024年に勝ったレガレイラも、決定賞金の額は特別登録22頭の中で19番目(1億900万円)で、額だけで並べれば16番目より下でした。

投票の対象になるのは、中央に所属する3歳以上の現役馬です。投票日程は、2026年9月の時点で未発表です。発表後にこの節を更新します。

賞金順の境目 — 登録が16頭を超えたのは10年で8回

2016〜2025年の有馬記念で、第1回特別登録が16頭を超えたのは8回です。ちょうど16頭だった2017年と2022年は登録馬が全頭出走し、最も多かったのは2020年の23頭でした。出走頭数では16頭立てが9回で、2024年はファン投票1位のドウデュースが出走を取り消して15頭になっています。

境目になる16番目の出走馬決定賞金は、8回で3,675万〜1億4,200万円です。2016年(4,450万円)と2018年(3,675万円)は2019年夏の降級制度廃止より前で、収得賞金の数え方が違うため、そのままは比べられません。2019年以降の6回では、2021年の8,400万円が最も低く、2024年のハヤヤッコの1億4,200万円が最も高い額でした。

特別登録の一覧で16番目より下にいても、上の馬が出馬投票を見送れば出番が来ます。2016年は16番目のトーセンバジルに代わって、17番目のサムソンズプライド(3,325万円)が出走しました。2025年は、一覧でエキサイトバイオより上の4頭(投票枠のヘデントールとビザンチンドリーム、賞金順のサンライズアースとスティンガーグラス)が出走せず、20番目のエキサイトバイオ(4,900万円)まで順番が回りました。

頭数・順番・金額の出典は、JRAが毎年公開している有馬記念の出走馬決定順一覧(第1回特別登録の時点)。2026年分は12月13日の第1回特別登録の後に出る見込み。出走頭数は当サイト集計。

前哨戦に優先権はない — どこで賞金を積むか

どのレースで何着に入っても、有馬記念の優先出走権にはなりません。2017〜2026年度の一般事項にあるG1の優先出走の表にも、有馬記念の名前は出てきません。

JRAが主なステップレースに挙げる宝塚記念、秋華賞、菊花賞、天皇賞(秋)、エリザベス女王杯、ジャパンカップは、すべてG1です。これらのG1で1・2着に入ると収得賞金が加わります。この額は通算の収得賞金に残り続けるうえ、約1年間は期間(1)の分、約2年間はG1の分としても出走馬決定賞金に上乗せされます。それぞれのG1への出方は各レースのページで扱っています。

G2から向かう場合

G2からの主な道は、11月のアルゼンチン共和国杯と12月のステイヤーズSです。アルゼンチン共和国杯はハンデ戦なので通算2回以上の出走が条件になり、負担重量の重い上位3頭は賞金の額と関係なく出走が優先されます。ステイヤーズSは別定戦で、G1勝ちなどがあると斤量が加わります。どちらも勝って増えるのは決定賞金です。

金鯱賞は2016年まで12月のG2で、当サイトの集計にある前走金鯱賞の4頭は、いずれも2016年の出走馬です。

前走の候補(2026年)日付格・負担重量有馬記念への効き方
宝塚記念6月14日G1優先権なし。2着以内なら収得賞金に加算され、約2年間はG1分としても上乗せ
秋華賞・菊花賞10月18日・10月25日G1(3歳)同上
天皇賞(秋)11月1日G1同上
エリザベス女王杯11月15日G1(牝馬)同上
ジャパンカップ11月29日G1同上
アルゼンチン共和国杯11月8日・東京芝2,500mG2・ハンデ(18頭)優先権なし。1着5,700万円
ステイヤーズS12月5日・中山芝3,600mG2・別定 3歳55kg・4歳以上57kg(16頭)優先権なし。1着6,200万円
出典: JRAの有馬記念紹介ページ(主要ステップレース)、2026年度 重賞競走詳細(関東)。アルゼンチン共和国杯とステイヤーズSは国際・特指の競走で、1勝もしていない馬は出走できません。

【データ】出走馬159頭と3着内30頭の前走

以下は当サイトの集計で、対象は2016〜2025年の有馬記念10回です。出走した159頭の前走は、G1級(海外・地方のG1・JpnIを含む)が128頭で81%を占めました。その他の重賞からは29頭、条件戦からは2頭(2018年の1000万下=いまの2勝クラスと、3勝クラスが1頭ずつ)です。

3着内の30頭は、全頭が前走G1級でした。出走馬の8割がこのルートから来ているので、全頭という数字だけでは差の大きさは読めません。ルートごとに3着内へ入った率を出すと、前走G1級は128頭中30頭の23%、その他の重賞は29頭中0頭、出走馬全体は159頭中30頭の19%です。

前走のレース別

レース名では、ジャパンカップ組が47頭と最も多く、3着内の10頭も最多でした。率にすると21%で、全体の19%と大差はありません。天皇賞(秋)組は20頭中7頭(35%)、菊花賞組は15頭中5頭(33%)、エリザベス女王杯組は24頭中4頭(17%)。凱旋門賞組は8頭中2頭で、2021年のディープボンドとクロノジェネシスです。

G2からのアルゼンチン共和国杯組9頭、ステイヤーズS組5頭、金鯱賞組4頭は、3着内に入っていません。天皇賞(秋)組や菊花賞組の率も、1年に1〜2頭という出走数での数字です。前走1着の馬の割合は、3着内30頭では9頭の30%、出走馬159頭では23%でした。

有馬記念の出走馬159頭は、前走でどこを走っていたか
  • 前走G1級海外・地方のG1・JpnIを含む128頭81%
  • その他の重賞から29頭18%
  • 条件戦から1勝〜3勝クラス・新馬・未勝利2頭1%
2016〜2025年の有馬記念(10回)。前走=直前に走ったレース(取消・除外は数えない)。当サイト集計。
前走のルート別に見た有馬記念の3着内率
前走G1級23%128頭中30頭
その他の重賞から0%29頭中0頭
出走馬全体19%159頭中30頭
円グラフは出走馬の内訳(全体で100%)、この棒は各ルートの中で3着内に入った割合。5頭未満のルートは省略(条件戦から2頭)。2016〜2025年の有馬記念(10回)。前走=直前に走ったレース(取消・除外は数えない)。当サイト集計。
3着内30頭が全頭同じルート(前走G1級)のため、3着内の内訳の円グラフは載せていません。

勝ち馬10頭の前走 — 天皇賞(秋)から4頭

10回の勝ち馬の前走は、天皇賞(秋)が4頭、ジャパンカップと菊花賞が2頭ずつ、コックスプレートとエリザベス女王杯が1頭ずつでした。前走も勝っていたのは、2016年のサトノダイヤモンド(菊花賞)、2019年のリスグラシュー(コックスプレート)、2021年のエフフォーリアと2022年のイクイノックス(ともに天皇賞(秋))の4頭。残る6頭は前走2〜5着からの勝利で、2024年のレガレイラはエリザベス女王杯5着から巻き返しています。

前走からの間隔は、ジャパンカップ組が28日、エリザベス女王杯組が42日、天皇賞(秋)組が56日、菊花賞組が63日でした。2026年の日程でも、ジャパンカップ(11月29日)から4週、天皇賞(秋)(11月1日)から8週、菊花賞(10月25日)から9週と、この10年と同じ間隔になります。

年勝ち馬前走前走の着順
2016年サトノダイヤモンド菊花賞1着
2017年キタサンブラックジャパンC3着
2018年ブラストワンピース菊花賞4着
2019年リスグラシューコックスプレート1着
2020年クロノジェネシス天皇賞(秋)3着
2021年エフフォーリア天皇賞(秋)1着
2022年イクイノックス天皇賞(秋)1着
2023年ドウデュースジャパンC4着
2024年レガレイラエリザベス女王杯5着
2025年ミュージアムマイル天皇賞(秋)2着
前走は有馬記念の一つ前に走ったレース。間隔の日数は当サイト集計。

地方馬・外国馬・せん馬と、登録の日程

地方所属馬

地方所属の馬には、有馬記念へ向けたステップ競走も優先の枠も用意されておらず、ファン投票の対象にもなりません。申込みの条件は2025年度から厳しくなり、収得賞金が1,600万円を超える馬だけになりました(2020〜2024年度は出走資格があれば可)。選ぶ基準は中央の馬と共通の出走馬決定賞金です。2018年は地方所属(カク地)のハッピーグリンが3,350万円で特別登録17番目となり、枠に届きませんでした。

外国馬

外国調教馬は、2000年にその年のジャパンカップの勝ち馬に限って出走が認められ、2007年に有馬記念が国際競走となりました。今は選考委員会が選び、投票枠の次に入ります。2026年の日程は、予備登録の締切が11月3日(無料)、来日期限が12月17日。登録料は30万円です。

せん馬と3歳馬

出走資格に性別の指定はなく、2024年はシュトルーヴェ(せん5歳)、2025年はミステリーウェイ(せん7歳)が出走しました。3歳馬は古馬より2kg軽く、前走が菊花賞の15頭からは3着内が5頭出ています。

2026年の登録と出馬投票

中央・地方の馬の特別登録は、第1回が12月13日(日)の6万円、第2回が12月24日(木)の24万円。出馬投票の締切も同じ24日(重賞競走詳細の表記は「12時00分〜14時00分」)で、投票枠の10頭はここで出馬投票をした馬から決まります。

よくある質問

ファン投票で11位以下の馬も、優先枠で有馬記念に出られる?

上位の馬が出馬投票をしなければ出られます。旧方式だった2025年も、投票31位のアドマイヤテラまで枠が回りました。2026年からは50位が下限です。

ジャパンカップを勝てば、有馬記念に優先して出られる?

優先はされません。道は投票の10頭か賞金順の16頭かのどちらかで、勝って動くのは賞金順での位置です(「16頭の枠が埋まる順番」の節を参照)。

オープン馬でなくても有馬記念に出られる?

出られます。投票枠にはクラスの条件がなく、1勝以上して投票50位以内なら10頭に入る道があります。賞金順では3勝クラス以下がオープン馬の後ろに回るため、登録の多い年に賞金で入るのは難しいでしょう。

有馬記念の斤量は? 3歳馬は何kg?

4歳以上の牡馬・せん馬が58kg、3歳の牡馬・せん馬が56kgの定量で、牝馬はそれぞれ2kg減の56kgと54kg。2022年までは全体が1kg軽く、3歳と古馬の差は当時も2kgでした。

この記事の持ち帰り
  • 投票の最終順位を見るときは、上位馬のうち何頭が出馬投票しそうかも数える。回避が出るほど、下の順位の馬に枠が回る(50位まで)
  • 特別登録が16頭を超えた年は2016〜2025年で8回。降級制度がなくなった2019年以降の6回では、16番目の決定賞金が8,400万〜1億4,200万円だった
  • ジャパンカップ組は3着内の頭数で最多でも、出走も47頭で最多。2016〜2025年の3着内率は21%で、出走馬全体の19%とほぼ同じ
📊 有馬記念のメタ読み(過去10年のデータと傾向)
🏇 重賞メタ読みを見る → 重賞カレンダーで日程を確認 →
馬券に人生フルベット
馬券に人生フルベット
データで楽しむ競馬 / 重賞の参考スコアを無料公開
むずかしい数字を見やすく整理してお届け。過去データから効く指標と効かない通説を数値で可視化。「予想の断定」ではなくデータに基づく参考スコアを無料公開しています。