チャンピオンズCの出走条件 — みやこS・武蔵野Sと16頭の決まり方
- レーティング上位10頭が先に入り、次がみやこS・武蔵野Sの勝ち馬と外国馬。残る枠は出走馬決定賞金の順で埋まる
- 決定賞金には地方・海外の賞金も入り、JpnⅠはG1扱い。過去10回の勝ち馬のうち8回は前走が地方競馬場のレース
- 前走G1級は出走156頭中66頭で、3着内率は66頭中18頭の27%(全体は19%)。権利を持って出た13頭の3着内は2頭(15%)
2026年のチャンピオンズC — 条件と、今年変わった3点
第27回チャンピオンズカップ(GⅠ)は2026年12月6日(日)、中京競馬場のダート1800m(左回り)が舞台です。出走資格は3歳以上で、未出走・未勝利の馬は申し込めません。負担重量は定量の3歳57kg・4歳以上58kg(牝馬は2kg減)、フルゲートは16頭です。
2026年度の番組では、前年から3つの点が変わりました。1着本賞金は3,000万円増えて1億5,000万円になり、それと入れ替わりに、国内のダートGⅠ・JpnⅠを勝った馬が3着以内に入ったときの褒賞金がなくなっています。先に出走枠を確保できるレーティング上位馬も、5頭から10頭に増えました。3点とも、JRAが2025年11月18日に発表した変更です。
前身は2000年創設のジャパンカップダートで、2014年に中京へ移ったときに今の名前になりました。ファン投票の枠はありません。
| 項目 | 2025年(第26回) | 2026年(第27回) |
|---|---|---|
| 日付 | 12月7日(日)5回中京2日 | 12月6日(日)4回中京2日 |
| 1着本賞金 | 1億2,000万円 | 1億5,000万円 |
| レーティングで先に入る馬 | 上位5頭(110以上、牝馬は106以上) | 上位10頭(110以上、牝馬は106以上) |
| 国内ダートGⅠ・JpnⅠ勝ち馬の褒賞金 | あり(3着以内で1着5,000万円・2着2,000万円・3着1,000万円) | 廃止 |
| 優先出走権 | みやこS・武蔵野Sの1着 | 同じ |
| 負担重量・フルゲート | 定量 3歳57kg・4歳以上58kg(牝馬2kg減)、16頭 | 同じ |
16頭の枠が埋まる順番と、出走馬決定賞金の中身
出馬投票が16頭を超えた場合の順番は下の表のとおりです。レーティング上位10頭が最初に入り、みやこSか武蔵野Sの勝ち馬、外国馬と続いて、最後の枠を出走馬決定賞金の多い馬から埋めていきます。レーティングの枠が10頭になったため、2026年は16頭のうち最大10頭がレーティングだけで決まります。みやこS・武蔵野Sの勝ち馬と外国馬も賞金に関係なく入るので、賞金の順番で争う枠はその分さらに減ります。
レーティングの順位は、特別登録の締切の翌日にJRAが発表します。2025年は11月25日の発表でした。
地方と海外の賞金も数に入る
権利とレーティングのどちらでも枠に入れなかった馬は、出走馬決定賞金で比べられます。中身は収得賞金に2つの加算を足したもので、1つは約1年の期間に得た収得賞金(地方競馬と外国の競走を含む)、もう1つは約2年の期間にGⅠで得た額です。この「GⅠ」にはJpnⅠとパートⅠ国のG1も入るので、JBCクラシックや南部杯で1着か2着に入れば、その分は両方の期間で数えられます(3着以下は加算されません)。
並びはクラスが優先で、3勝クラスの馬は額が多くてもオープン馬の後ろです。16頭目の境目に同じ額の馬が並んだら抽選になります。区分ごとの順番の違いは、全G1の一覧を載せた総合記事で比べています。
| 順番 | 入る馬 | 2026年の条件 |
|---|---|---|
| ① | レーティング上位10頭 | 出馬投票した馬のうち上位10頭。110以上(牝馬は106以上)に限る |
| ② | みやこS・武蔵野Sの1着馬 | 同じ年度のチャンピオンズCに限る。地方所属馬が勝った場合も対象 |
| ③ | 外国馬 | 特別登録は12月3日(木)の1回だけ |
| ④ | 出走馬決定賞金の多い順 | オープン馬が先。同じ額で16頭目に並んだら抽選 |
出走馬決定順一覧 — 賞金順の境目はどこだったか
JRAは特別登録を締め切ると、登録馬を出走できる順に並べた出走馬決定順一覧を公表します。2018・2021・2022・2024年の一覧には、どの年も17番目以降の馬が載っていました。ただし登録が16頭を超えても、出馬投票までに回避する馬が出れば本番は16頭に届きません。本番が16頭立てになったのは6回(2019〜2022年、2024年、2025年)で、2016〜2018年と2023年は15頭立てです。
2024年は一覧で16番目のセラフィックコール(8,900万円)と17番目のスレイマン(8,840万円)の差が60万円でした。
一覧の順位と本番の結果
この一覧は出馬投票の前の並びで、レーティング上位馬の優先も反映されていません。2021年に17番目(9,160万円)だったアナザートゥルースは本番に出走して3着。2018年は外国馬パヴェルが1枠を使ったため、賞金順の境目は日本馬の15番目でした。16番目のウェスタールンド(5,150万円)は境目の外でしたが、本番に出走して2着に入りました。2022年の勝ち馬ジュンライトボルトは、一覧の11番目(9,000万円)です。
前哨戦のみやこS・武蔵野S — 2026年の条件
チャンピオンズCの優先出走権は、11月8日のみやこS(京都ダート1800m)と11月14日の武蔵野S(東京ダート1600m)の勝ち馬にだけ付きます。どちらも3歳以上のGⅢで、出られるのは最大16頭。本番まではみやこSから4週、土曜に行われる武蔵野Sから3週と1日あります。
みやこSは本番と同じ1800mで右回り、武蔵野Sは200m短い1600mで、本番と同じ左回りです。負担重量はどちらも別定ですが、3歳の基礎重量はみやこSが55kg、武蔵野Sが56kgで1kg違います。
2018年だけは武蔵野Sの1着のみ
権利の着順は2016年度から1着のまま変わっていません。2018年はJBC競走を京都で行った関係でみやこSが休止し、権利は武蔵野Sの勝ち馬だけでした。みやこSは2019年に京都で再開し、京都競馬場の改修中だった2020〜2022年は阪神で行われ、2023年に京都へ戻っています。
| 項目 | チャンピオンズC | みやこS | 武蔵野S |
|---|---|---|---|
| 2026年の日付 | 12月6日(日) | 11月8日(日) | 11月14日(土) |
| コース | 中京 ダート1800m(左) | 京都 ダート1800m(右) | 東京 ダート1600m(左) |
| 格 | GⅠ | GⅢ | GⅢ |
| 出走資格 | 3歳以上(未出走・未勝利馬を除く) | 3歳以上(同) | 3歳以上(同) |
| 負担重量 | 定量 3歳57kg・4歳以上58kg(牝馬2kg減) | 別定 3歳55kg・4歳以上57kg(牝馬2kg減)。2025年11月8日以降のGⅠ勝ち馬は2kg増など | 別定 3歳56kg・4歳以上57kg(牝馬2kg減)。2025年11月15日以降のGⅠ勝ち馬は2kg増など |
| フルゲート | 16頭 | 16頭 | 16頭 |
| 1着本賞金 | 1億5,000万円 | 4,000万円 | 4,000万円 |
| 特別登録(中央馬) | 11月23日・12月3日 | 11月1日・11月5日 | 11月8日・11月12日 |
| チャンピオンズCの権利 | — | 1着 | 1着 |
みやこS・武蔵野Sの出走馬はどう決まるか
みやこSと武蔵野Sは3歳以上の重賞なので、頭数が16頭を超えるとクラスの上の馬から選ばれます。オープン馬が全頭入ったあとに3勝クラス、2勝クラスの馬が続き、同じクラスどうしなら決定賞金の額で上下が決まります。前走で何着だったかは、この順番に影響しません。国際・指定の重賞なので、外国馬と、競走条件がオープンにあたる地方所属馬はそれより前に優先されます。
頭数の埋まり方は2レースで違いました。武蔵野Sは過去10回で9回がフルゲートに達し、15頭だったのは2024年だけです。みやこSは休止した2018年を除く9回のうち16頭立ては5回(2016・2019・2021〜2023年)で、2017・2024・2025年は15頭、阪神で行われた2020年は10頭でした。
出走馬の前走を見ると、武蔵野Sは半数近くがリステッド・オープン特別から来た馬で、みやこSは重賞からの転戦が4割近くを占めます。前走が3勝クラスの競走だった馬は、みやこSに13頭、武蔵野Sに11頭いました。チャンピオンズCとは違い、この2レースでは地方所属馬が優先の対象から外されていません。
| 前哨戦 | 出走頭数 | 出走馬の前走 |
|---|---|---|
| みやこS | 平均15.0頭(2016〜2025年の9回・最多16頭) | 重賞38%・OP32%・条件戦10%・地方/海外21% |
| 武蔵野S | 平均15.9頭(2016〜2025年の10回・最多16頭) | 重賞23%・OP47%・条件戦7%・地方/海外24% |
【データ】過去10年の出走馬156頭 — 前走G1級が最大の組
以下の図は当サイトで数えたもので、2016〜2025年の出走馬156頭を前走のレースごとに分けています。権利組の判定は2026年の規定によりますが、この10年の権利はずっと「みやこSか武蔵野Sの1着」で(2018年は武蔵野Sのみ)、当時の権利と食い違う馬はいません。
出走馬の中で最も大きい組は前走G1級の66頭(42%)で、うちJBCクラシックからが35頭、南部杯からが16頭です。この組は3着内30頭のうち18頭(60%)を占め、3着内率は66頭中18頭の27%。出走馬全体の19%(156頭中30頭)を上回っています。
前哨戦を勝って権利を持って出た馬は13頭(8%)と少なく、3着内は2頭(15%)でした。前哨戦で1着を逃して出てきた46頭からも3着内が7頭(15%)出ています。権利組は13頭しかいないので、この2組に差があるかどうかは言えません。その他の重賞から来た24頭は3頭(13%)、リステッド・オープン特別を前走にした6頭からは3着内が出ていません。
みやこS組は8頭、武蔵野S組は1頭
前哨戦ごとでは、みやこS組が34頭中8頭(24%)、武蔵野S組が25頭中1頭(4%)でした。みやこS組の3着内8頭のうち6頭はみやこSで1着を逃した馬で、2016年のアスカノロマン(14着)や2024年のドゥラエレーデ(11着)のように2桁着順からの例もあります。武蔵野S組はウェスタールンド(2018年、7着から2着)だけで、武蔵野Sを勝って出た4頭は3着内に届いていません。どちらも数十頭の規模なので、距離や回りの違いがどう効いたかまでは言えません。
- 前哨戦で優先出走権を取ったみやこS1着・武蔵野S1着13頭8%
- 前哨戦から(権利なし)権利の着順に届かず、賞金などで出走46頭30%
- 前走G1級海外・地方のG1・JpnIを含む66頭42%
- その他の重賞から24頭15%
- リステッド・オープン特別から6頭4%
- その他1頭1%
- 前哨戦で優先出走権を取ったみやこS1着・武蔵野S1着2頭7%
- 前哨戦から(権利なし)権利の着順に届かず、賞金などで出走7頭23%
- 前走G1級海外・地方のG1・JpnIを含む18頭60%
- その他の重賞から3頭10%
| 前哨戦・権利の着順 | 2016〜2025年の本番に出走(うち権利あり) | 3着内(うち権利あり) |
|---|---|---|
| みやこS・1着 | 34(9) | 8(2) |
| 武蔵野S・1着 | 25(4) | 1(0) |
過去10回の勝ち馬の前走 — JBCクラシック3回、南部杯4回
10回の勝ち馬を見ると、前走がG1級だったのは7回で、JBCクラシックからが3回、南部杯からが4回です。JBCクラシック組の勝ち馬はサウンドトゥルー、チュウワウィザード、テーオーケインズで、3頭とも前走は3〜4着でした。JBCクラシックを勝って臨んだ3着内馬は2016年のアウォーディーと2024年のウィルソンテソーロで、どちらも本番は2着です。
南部杯組の4勝のうち3勝は南部杯を勝ってきた馬で、レモンポップは2023・2024年とも南部杯1着からチャンピオンズCを連覇しました。南部杯組の勝ち馬4頭は、本番まで48〜55日の間隔で臨んでいます。
残る3頭は、2019年のクリソベリル(日本テレビ盃1着)、2022年のジュンライトボルト(シリウスS1着)、2025年のダブルハートボンド(みやこS1着)。10回の勝ち馬で権利組はダブルハートボンドだけです。前走が中央の重賞だった勝ち馬はジュンライトボルトとダブルハートボンドの2頭で、ほかの8回(レモンポップの2回を含む)は地方競馬場のレースから来ていました。
| 年 | 勝ち馬 | 前走 | 前走の着順 |
|---|---|---|---|
| 2016年 | サウンドトゥルー | JBCクラシック | 3着 |
| 2017年 | ゴールドドリーム | 南部杯 | 5着 |
| 2018年 | ルヴァンスレーヴ | 南部杯 | 1着 |
| 2019年 | クリソベリル | 日本テレビ盃 | 1着 |
| 2020年 | チュウワウィザード | JBCクラシック | 3着 |
| 2021年 | テーオーケインズ | JBCクラシック | 4着 |
| 2022年 | ジュンライトボルト | シリウスS | 1着 |
| 2023年 | レモンポップ | 南部杯 | 1着 |
| 2024年 | レモンポップ | 南部杯 | 1着 |
| 2025年 | ダブルハートボンド | みやこS | 1着 |
地方所属馬・外国馬と、登録の日程
チャンピオンズCには、地方所属馬のためのステップ競走も、成績による優先もありません。地方馬を優先する条文がこのレースを対象から外していて、2016〜2026年度を通じて同じです。2026年は収得賞金1,600万円超の地方馬なら11月17日までに出走を申し込め、そこからは中央所属の馬と区別なく順位が付きます。2021年のカジノフォンテンや2024年のミックファイアも、決定順一覧では賞金順の列に並んでいました。
地方所属馬が優先して出られるのは、みやこSか武蔵野Sを勝った場合です。前哨戦の優先出走権は中央所属の馬に限った規定ではないため、勝てば同じ年度のチャンピオンズCに優先して出られます。
外国馬は国際競走の規定で優先され、特別登録は12月3日(木)の1回、登録料は30万円です。ジャパンカップと違って招待競走ではないので、陣営が自分で登録します。外国馬の登録は、2016〜2025年の決定順一覧では2018年のパヴェル1頭にとどまります。
2026年の特別登録と出馬投票
中央馬と地方馬の特別登録は、11月23日(月・祝)の第1回が6万円、12月3日(木)の第2回が24万円です。出馬投票の締切は同じ12月3日(木)の12時〜14時です。2026年度は、JRAに登録したオープン馬が11着以下に終わった場合に、150万円の特別出走奨励金が馬主に交付されるGⅠにも指定されています。
よくある質問
チャンピオンズCには何頭まで出られますか?
16頭が上限です。2016〜2025年は16頭立てが6回、15頭立てが4回でした。
みやこSや武蔵野Sで2着でも優先出走権はありますか?
付きません。どちらのレースも権利は勝ち馬だけです。2025年にみやこSで4着だったラムジェットは、特別登録時点の決定賞金で24頭中12番目、レーティング順位でも3位(116)に入っていて、本番では3着に来ました。
JBCクラシックを勝てば優先して出られますか?
JBCクラシックも南部杯も、チャンピオンズCの権利レースではありません。そこで1着・2着に入ると、その収得賞金が出走馬決定賞金の約1年分と約2年分の両方に加算されるので、賞金の順番を上げる材料になります。レーティングが高ければ、上位10頭の枠から入る道もあります。
3歳馬も出られますか?
出られます。2026年の負担重量は3歳が57kgで、4歳以上より1kg軽い定量です。2023年3着のドゥラエレーデは、3歳限定のセントライト記念(芝)から転戦してきた馬です。
- みやこS・武蔵野Sで2着以下だった馬に権利はない。本番に出るには、レーティングの10頭枠か、決定賞金の順番で16頭の内側に入る必要がある
- 特別登録時点の決定順一覧は出馬投票前の並び。2021年は17番目だったアナザートゥルースが出走して3着に入った
- 同じ前哨戦組でも、みやこS組(34頭中3着内8頭)と武蔵野S組(25頭中1頭)で本番の成績は分かれた。どちらも数十頭の規模で、差の理由までは言えない