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NHKマイルCの出走条件 — トライアル3着以内と芝の賞金順

NHKマイルC(2026年は5月10日、東京の芝1,600m)に出られるのは18頭です。枠はチャーチルダウンズCとニュージーランドTで3着以内に入った馬から埋まり、外国馬、地方所属馬と続いて、残りを芝で積んだ収得賞金の多い順に並べて決めます。一覧を確かめた2020・2022〜2024・2026年は、特別登録がどの年も20頭以上で、18頭の枠を上回っていました。このページでは2つのトライアルへの出方までさかのぼり、過去10年の出走馬179頭が直前にどこを走っていたかも数えています。
30秒でわかる
  • 18頭の枠はチャーチルダウンズC・ニュージーランドTの3着以内 → 外国馬 → 地方馬 → 芝の収得賞金の順で埋まる
  • 賞金順は2025年から、中央の芝のオープン・1勝クラスとパートⅠ国の芝の競走で得た分だけで数える。新馬・未勝利を勝った400万円は入らない
  • 2016〜2025年の3着内率は前走G1級36頭中10頭(28%)、権利組50頭中10頭(20%)、全体179頭中30頭(17%)

2026年のNHKマイルCの条件と、18頭の枠が埋まる順番

2026年のNHKマイルCは第31回で、5月10日に東京の芝1,600m(Aコース)で行われました。出走できるのは3歳の牡馬と牝馬で、未出走馬・未勝利馬は除かれ、せん馬は出られません。負担重量は馬齢重量の牡57kg・牝55kgです。JRAの成績表の表記は2024年に「定量」から「馬齢」へ改められましたが、重さは変わっていません。フルゲートは18頭、1着本賞金は2022年から1億3,000万円に上がっています。

前身は1995年までダービーのトライアルだったNHK杯で、1996年に3歳マイルのG1として生まれました。JRAは、距離の合わないクラシックに出るしかなかった短距離系の馬や、当時クラシックの資格がなかった外国産馬の春の目標として置いたと説明しています。国際競走になったのは2009年です。

出馬投票が18頭を超えたときは、下の表の順に枠が埋まります。古馬G1のようなレーティングの枠はなく、先頭に来るのはトライアルで取った優先出走権です。全G1の順番の比べ方は総合記事にまとめています。

順番入る馬条件(2026年)
①優先出走権(GⅠ等優先)チャーチルダウンズC・ニュージーランドTの3着以内。未出走・未勝利のまま出た馬は2着以内
②外国馬特別登録は5月7日の1回(30万円)
③地方所属馬ステップ競走の3着以内、同じ年度の中央の芝3歳重賞1着など
④芝の収得賞金の多い順中央の芝のオープン・1勝クラス競走と、パートⅠ国の芝の競走で得た分。同じ額で境目に並んだら抽選
出典: JRA 2026年度 重賞競走詳細(関東)・競馬番組一般事項Ⅴ-2・「GⅠレースの出走馬決定方法」。2026年の出馬投票は5月7日(木)の12時〜14時でした。

賞金順で入る馬 — 芝の収得賞金と18番目の境目

優先出走権を持たない馬は、芝で積んだ収得賞金の多い順に並びます。数えるのは中央の芝のオープン競走・1勝クラス競走と、パートⅠ国の芝の競走で得た分で、新馬戦・未勝利戦を勝った400万円は入りません。2026年の出走馬決定順一覧でも通算額と決定賞金の差がちょうど400万円の馬が並び、ダートで稼いだアルデトップガンは通算900万円ながら決定賞金0円で、25頭中25番目でした。

この数え方は2025年からで、2024年までは芝とダートを合わせた通算の額で並べていました。同じ額の馬が18番目の境目に並んだときは抽選です。

確かめた5年は、どれも特別登録が18頭を超えていた

一覧を確かめた2020・2022・2023・2024・2026年は、特別登録がどの年も20頭以上で、18頭の枠を下回った年はありません。2016〜2025年の10回のうち18頭立てでなかったのは、1頭が出走を取り消した2023年(17頭立て)だけです。登録の時点で18番目に当たる賞金は年ごとに違い、2024年は1,200万円、2023年は400万円でした。2026年は芝の決定賞金600万円のストームサンダーとハッピーエンジェルが18番目の1枠を争う形になり、出走したのはハッピーエンジェルです。

上の馬が出馬投票しなければ、下の馬が繰り上がります。2024年は賞金1,200万円のダノンエアズロックと、優先出走権を持っていたエコロブルームが出走せず、登録時点で圏外だった1,150万円の2頭がそろって本番に出ました。2022年の一覧で18番目だったカワキタレブリー(900万円)は、本番で3着に入っています。

優先出走権 — 2つのトライアルの3着以内

JRA所属馬は、チャーチルダウンズCかニュージーランドTで3着以内に入れば、NHKマイルCに優先して出られます。未出走・未勝利のまま出た馬は2着以内が条件です。重賞で収得賞金が加わるのは1・2着だけなので、未勝利馬が3着に入っても未勝利のままで、本番の出走資格を満たせません。

3着に賞金が付かないことは、ほかの馬の出走にも関わります。2026年に優先出走権で入った馬のうち、チャーチルダウンズC 3着のバルセシートは芝の決定賞金が0円で、権利がなければ賞金順の最後尾でした。2023年の勝ち馬シャンパンカラーもニュージーランドT 3着の権利で出走しました。通算の収得賞金は900万円で、境目が400万円だったこの年は賞金順でも入れましたが、境目が1,000万円を超えた2017・2018・2024年なら届かない額です。

権利レースは2018年度から2つに

ニュージーランドTは、NHKマイルCが創設された1996年からトライアルで、3着以内の権利もこの年に付きました。2017年度の規定では、権利が付くのはまだこのレースだけです。2018年度にアーリントンCが2〜3月の1回阪神から4月の2回阪神へ移り、負担重量を別定から馬齢に改めて2つ目のトライアルになりました。2025年にチャーチルダウンズCへ名前を変え、1週早い2回阪神3日目に移っています。権利の着順は2018年度から同じです。

ニュージーランドTとチャーチルダウンズCの条件(2026年)

2つのトライアルは、どちらも3歳の芝1,600mで行う馬齢重量の重賞です。ニュージーランドTは中山のGⅡで16頭まで、チャーチルダウンズCは阪神のGⅢで18頭まで出られ、2026年はチャーチルダウンズCが1週先に行われました。

出走資格には差があり、ニュージーランドTは本番と同じ「牡・牝、3歳」、チャーチルダウンズCは「3歳」とだけあってせん馬も出走できます。3歳のオープン競走は原則として未勝利馬が出られないのに対し、この2レースは開催の番組に、未出走馬・未勝利馬も出走できると明記されています。

項目ニュージーランドTチャーチルダウンズC
2026年の日付4月11日(土)4月4日(土)
競馬場・コース中山 芝1,600m(右・外)阪神 芝1,600m(右・外)
格・回次GⅡ・第44回GⅢ・第35回
出走資格牡・牝、3歳3歳(せん馬も可)
未出走・未勝利馬出走できる出走できる
負担重量馬齢(牡57kg・牝55kg)馬齢(牡・せん57kg・牝55kg)
フルゲート16頭18頭
1着本賞金5,400万円4,100万円
中央馬の特別登録4月5日・4月9日3月29日・4月2日
出典: JRA 2026年度 重賞競走詳細(関東・関西)、3回中山・2回阪神の競馬番組。チャーチルダウンズCは旧アーリントンCで、回次はアーリントンC時代から通して数えています。

トライアルの出走馬はどう決まるか

トライアルの出走順は、本番とは物差しが違います。外国馬と、芝の実績で選ばれた地方所属馬が優先されたあと、残りの馬は「2歳または3歳のオープン競走」の扱いで、ダートを含めた通算の収得賞金の多い順に並び、同じ額で境目に並べば抽選です。芝の分だけで数えるのは本番だけなので、ダートで賞金を積んだ馬もトライアルの順番では上に来ますが、本番の賞金順では下がります。

クラスや前走の着順は使われません。未出走馬・未勝利馬は収得賞金が0なので、頭数が多い年は真っ先に外れます。トライアルは重賞にあたるため、除外されても次走の優先権は付きません。

実際にはフルゲートに届かない年も目立ちます。2016〜2025年に16頭立てだったニュージーランドTは10回中6回、18頭立てだったチャーチルダウンズCは4回で、2026年もそれぞれ15頭と14頭でした。出走馬の前走は条件戦が多く、チャーチルダウンズCでは2016〜2025年の150頭のうち86頭(57%)、ニュージーランドTでも150頭のうち64頭(43%)が条件戦から来ています。

トライアル出走頭数出走馬の前走
ニュージーランドT平均15.0頭(2016〜2025年の10回・最多16頭)重賞44%・OP12%・条件戦43%・地方/海外1%
チャーチルダウンズC(旧アーリントンC)平均15.0頭(2016〜2025年の10回・最多18頭)重賞33%・OP9%・条件戦57%
チャーチルダウンズCの2016〜2024年はアーリントンCとして実施。当サイト集計。

過去10年の出走馬179頭と3着内30頭の前走

2016〜2025年のNHKマイルCに出た179頭では、トライアル以外の重賞から来た馬が55頭で最も多く、権利を持って出た馬が50頭、前走がG1級の馬が36頭と続きます。レース別に数えると、ニュージーランドT 42頭、チャーチルダウンズC 35頭、ファルコンS 25頭、桜花賞 21頭、皐月賞 13頭の順です。

3着内30頭では、権利組と前走G1級が10頭ずつ並びました。母数が違うので率に直すと、前走G1級は36頭中10頭(28%)、権利組は50頭中10頭(20%)、その他の重賞は55頭中7頭(13%)、トライアルで権利を逃した組は27頭中2頭(7%)です。出走馬全体は179頭中30頭(17%)でした。

前走G1級の10頭は、桜花賞組6頭と皐月賞組4頭です。桜花賞組は21頭中6頭(29%)、皐月賞組は13頭中4頭(31%)が3着内に入り、ニュージーランドT組(42頭中6頭、14%)やチャーチルダウンズC組(35頭中6頭、17%)より率が高くなっています。桜花賞組・皐月賞組は頭数が少ないので、率の差は数頭で入れ替わります。2つのトライアルを比べると、権利を持って出た馬はどちらも25頭中5頭で、権利を逃して出た馬はニュージーランドTが17頭中1頭、チャーチルダウンズCが10頭中1頭でした。

2024・2025年の3着内6頭に、トライアル組はいませんでした。前走で1着だった馬は3着内30頭のうち2頭(7%)で、出走馬全体に占める22%より少ない割合です。

NHKマイルCの出走馬179頭は、前走でどこを走っていたか
  • トライアルで優先出走権を取ったニュージーランドT3着以内・チャーチルダウンズC(旧アーリントンC)3着以内50頭28%
  • トライアルから(権利なし)権利の着順に届かず、賞金などで出走27頭15%
  • 前走G1級海外・地方のG1・JpnIを含む36頭20%
  • その他の重賞から55頭31%
  • リステッド・オープン特別から7頭4%
  • 条件戦から1勝〜3勝クラス・新馬・未勝利4頭2%
2016〜2025年のNHKマイルC(10回)。前走=直前に走ったレース(取消・除外は数えない)。権利の有無は現行(2026年)の権利着順に当てはめて判定。当サイト集計。
NHKマイルCの3着内30頭は、前走でどこを走っていたか
  • トライアルで優先出走権を取ったニュージーランドT3着以内・チャーチルダウンズC(旧アーリントンC)3着以内10頭33%
  • トライアルから(権利なし)権利の着順に届かず、賞金などで出走2頭7%
  • 前走G1級海外・地方のG1・JpnIを含む10頭33%
  • その他の重賞から7頭23%
  • リステッド・オープン特別から1頭4%
2016〜2025年のNHKマイルC(10回)。前走=直前に走ったレース(取消・除外は数えない)。権利の有無は現行(2026年)の権利着順に当てはめて判定。当サイト集計。
前走のルート別に見たNHKマイルCの3着内率
トライアルで優先出走権を取った20%50頭中10頭
トライアルから(権利なし)7%27頭中2頭
前走G1級28%36頭中10頭
その他の重賞から13%55頭中7頭
リステッド・オープン特別から14%7頭中1頭
出走馬全体17%179頭中30頭
円グラフは3着内馬の内訳(全体で100%)、この棒は各ルートの中で3着内に入った割合。5頭未満のルートは省略(条件戦から4頭)。2016〜2025年のNHKマイルC(10回)。前走=直前に走ったレース(取消・除外は数えない)。権利の有無は現行(2026年)の権利着順に当てはめて判定。当サイト集計。
トライアル・権利の着順2016〜2025年の本番に出走(うち権利あり)3着内(うち権利あり)
ニュージーランドT・3着以内42(25)6(5)
チャーチルダウンズC(旧アーリントンC)・3着以内35(25)6(5)
権利の有無は現行(2026年)の規定に当てはめた判定です。アーリントンC(現チャーチルダウンズC)がトライアルになったのは2018年度からで、2〜3月に行われていた2016・2017年も集計では同じ扱いにしています。当サイト集計。

勝ち馬10頭の前走

2016〜2025年の勝ち馬10頭は、前走G1級が4頭(桜花賞2・皐月賞2)、権利組が3頭、その他の重賞が3頭です。権利組はケイアイノーテック(2018年、ニュージーランドT 2着)、ダノンスコーピオン(2022年、アーリントンC 1着)、シャンパンカラー(2023年、ニュージーランドT 3着)でした。

その他の重賞の3頭は、権利の付かないレースから出た馬です。2020年のラウダシオンと2025年のパンジャタワーはファルコンS、2021年のシュネルマイスターは弥生賞からで、本番までの間隔は50〜63日ありました。桜花賞・皐月賞から来た4頭の間隔は21〜28日です。

2026年は、ニュージーランドT 2着のロデオドライブが勝ち、チャーチルダウンズCを勝ったアスクイキゴミが2着に入りました。

年勝ち馬前走前走の着順
2016年メジャーエンブレム桜花賞4着
2017年アエロリット桜花賞5着
2018年ケイアイノーテックニュージーランドT2着
2019年アドマイヤマーズ皐月賞4着
2020年ラウダシオンファルコンS2着
2021年シュネルマイスター弥生賞2着
2022年ダノンスコーピオンチャーチルダウンズC(旧アーリントンC)1着
2023年シャンパンカラーニュージーランドT3着
2024年ジャンタルマンタル皐月賞3着
2025年パンジャタワーファルコンS4着

地方馬・外国馬・せん馬と登録料

地方所属馬

地方所属馬がNHKマイルCで優先されるのは、チャーチルダウンズCかニュージーランドTで3着以内に入ったとき、同じ年度に中央の芝3歳重賞を勝ったとき、約1年の間に中央か指定された外国の芝G1を勝ったときです。その芝G1で2着の馬は、優先ではなく出走の申し込みだけができます。2026年の申込締切は本番が4月21日、ステップ競走が3月18日でした。

トライアルに申し込めるのは、中央の芝重賞で2着以内などの芝の実績がある馬か、3歳で収得賞金が500万円を超える馬で、芝の実績がある馬が先に出走できます。一覧を確かめた2020・2022〜2024・2026年の特別登録に、地方所属馬の名前は見当たりません。

外国馬とマル外

外国調教馬の特別登録は5月7日の1回で、登録料は30万円です。出走馬決定順一覧は4月26日の第1回特別登録の時点で作られるため、外国調教馬はここには載りません。一覧で(外)の印が付いている馬は外国産馬(マル外)で、2021年の勝ち馬シュネルマイスターや、2026年にチャーチルダウンズC 2着から出走したユウファラオがその例です。

せん馬

NHKマイルCとニュージーランドTには、せん馬は出られません。チャーチルダウンズCには出走できますが、3着以内に入っても本番の資格がないので、権利は使えません。

特別登録と登録料

NHKマイルCはクラシック5競走の外にあり、登録は通常の特別登録だけで済みます。2026年の特別登録は4月26日(6万円)と5月7日(24万円)の2回でした。同じ年の皐月賞は前年10月から3回の登録が必要で、追加登録料は200万円です。

よくある質問

NHKマイルCの優先出走権は何着まで?

トライアル2レースの3着以内で、未勝利のまま出た馬だけは2着以内です。シンザン記念とファルコンSはJRAがステップレースとして紹介していますが、権利は付きません。着順の決まりと変遷は「優先出走権」の節にまとめています。

ファルコンSや桜花賞から出る馬は、どうやって枠に入る?

芝の収得賞金の順番で残りの枠を争います。重賞で2着以内に入ると、その着順の本賞金の半額が収得賞金に加わり、順番が上がる仕組みです。過去10年の勝ち馬10頭のうち7頭は権利のないレースから来ており、内訳は桜花賞・皐月賞・ファルコンS各2頭、弥生賞1頭です。

せん馬はNHKマイルCに出られる?

出られません。資格は牡馬と牝馬に限られます。3つのうちチャーチルダウンズCだけはせん馬も走れますが、その先の扱いは「地方馬・外国馬・せん馬と登録料」の節で説明しています。

未勝利馬でもNHKマイルCを目指せる?

未勝利のままでは本番に出られませんが、2つのトライアルには出走できます。そこで2着以内に入れば、収得賞金が加わって未勝利を抜け、優先出走権も付きます。申し込みが多い年は賞金0の馬から外れるので、出られるかどうかはその年の頭数しだいです。

この記事の持ち帰り
  • トライアルの3着には収得賞金が加算されない。賞金の少ない馬にとっては、3着以内の優先出走権が本番への入口になる
  • トライアルの出走順はダートを含めた通算の収得賞金、本番は芝の分だけで並ぶ。ダートで稼いだ馬は、トライアルに出られても本番の賞金順では下がる
  • 3着内の内訳では権利組と前走G1級が10頭ずつでも、率は28%と20%で違う。内訳は出走頭数と並べて読む
📊 NHKマイルCのメタ読み(過去10年のデータと傾向)
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