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宝塚記念の出走条件 — 投票枠の新方式と27位で入った2026年

宝塚記念の18頭の枠は、ファン投票の上位10頭、外国馬、出走馬決定賞金の多い順で埋まります。有馬記念と同じくレーティングの枠はなく、大阪杯や天皇賞(春)を勝っても優先出走権は付きません。2026年からは投票枠が「出馬投票した中央馬のうち上位10頭(50位以内)」に変わりました。上位の馬の多くが登録しなかったため、特別登録時点の一覧では投票27位の馬までがこの枠に並んでいます。2016〜2025年に第1回特別登録が18頭を超えたのは2回だけで、後半では出走馬151頭と3着内30頭の前走を数えています。
30秒でわかる
  • 18枠はファン投票上位10頭 → 外国馬 → 出走馬決定賞金の順。レーティングの枠も、前哨戦の優先出走権もない
  • 2026年から投票枠は出馬投票した中央馬の上位10頭(50位以内)。上位馬の多くが登録しなかったため、20位台の5頭が枠に入り、いちばん下は27位だった
  • 2016〜2025年の3着内率は、前走GⅠ級が102頭中25頭(25%)、出走馬全体が151頭中30頭(20%)

2026年の宝塚記念の条件

宝塚記念は3歳以上の馬が阪神の芝2,200mで争うGⅠで、2026年は6月14日(日)、3回阪神の4日目に第67回が行われました。未出走馬と未勝利馬は出られず、性別の制限はありません。負担重量は定量で、3歳53kg・4歳以上58kg、牝馬はそこから2kg減。出走できるのは最大18頭で、勝ち馬が手にする本賞金は3億円に上ります。

コースは内回りで、外回りの4コーナー付近から発走して内回りを1周します。1コーナーまではAコースで530.5m(Bコースで509m)、直線はAコースで356.5m(Bコースで359.1m)で、ゴール前に1.8mを上る坂があります。近年では2024年に、阪神のスタンド改修工事のため京都の外回り芝2,200mで行われました(京都での開催は1991・1995・2006年にもあります)。

創設は1960年で、有馬記念にならって出走馬をファン投票で選ぶ上半期の締めくくりです。2025年から開催が2週早まり、6月中旬の日程になりました。

項目2026年の宝塚記念
日付6月14日(日)3回阪神4日
コース阪神 芝2,200m(右・内回り)
出走資格3歳以上(未出走馬・未勝利馬を除く)、国際・指定
負担重量定量 3歳53kg・4歳以上58kg(牝馬2kg減)
フルゲート18頭
本賞金1着3億円、2着1億2,000万円、3着7,500万円、4着4,500万円、5着3,000万円
優先出走権の付く前哨戦なし
出典: JRA「2026年度 重賞競走詳細」、JRAの宝塚記念紹介ページ。1着本賞金は2017〜2021年が1億5,000万円、2022年が2億円、2023・2024年が2億2,000万円で、2025年から3億円になりました。

18頭の枠が埋まる順番 — 最初はファン投票の10頭

最初に枠を受け取るのは、ファン投票で上位の10頭です。そのあとに外国馬が入り、残りを出走馬決定賞金の多い順で埋めます。ほかの古馬GⅠにあるレーティング上位馬の枠は有馬記念と同じく置かれておらず、前哨戦で優先出走権を取る仕組みもありません。大阪杯や天皇賞(春)の勝ち馬でも、投票で10頭に入らなければ賞金の順に並びます。

ほかの出走馬は出走馬決定賞金の順

残りの枠は出走馬決定賞金の多い順です。2026年なら、収得賞金に、2025年6月14日〜2026年6月10日に得た収得賞金の算入額(地方・海外を含む)と、2024年6月8日〜2026年6月10日にGⅠで得た額を足した金額。この順番ではクラスが額より先に効き、オープン馬がすべて並んだあとに3勝クラスの馬が続きます。2021年のシロニイとメロディーレーンは3勝クラスで、賞金順ならオープン馬の後ろに回る立場でしたが、投票枠に入ったことで優先の表示を受けました(後述)。18番目に同じ額の馬が並んだときは抽選になります。

2026年の特別登録時点の一覧では、投票枠の10頭に続いてコスモキュランダの3億8,200万円、シンエンペラーの3億3,920万円が並び、18番目はシュガークンの3,600万円でした。

順番枠に入る馬2026年の中身
①ファン投票の上位10頭出馬投票した中央馬の中で得票上位10頭。投票50位以内に限る。同順位は抽選
②外国馬選考委員会が選定。特別登録は6月11日(木)の1回だけ
③それ以外の馬オープン馬を先に、出走馬決定賞金の多い順。同額は抽選
対象外レーティング上位の枠、前哨戦の優先出走権、地方馬のステップ優先宝塚記念には設定なし
JRA「2026年度 重賞競走詳細」の選定方法(イ ファン投票上位10頭、ロ 一般事項Ⅴ-2-(2)(3)(4)に準じる)と「出走馬決定順一覧の見方」をもとに並べたもの。G1ごとの順番の違いは総合記事にまとめています。

2026年のファン投票 — 27位の馬まで投票枠に

2026年の宝塚記念から、ファン投票の枠は出馬投票した中央馬のうち上位10頭を数える形に変わりました(3月8日発表)。上位の馬が登録しなければ下の順位に回るのは旧方式でも同じで、変わったのは、数える時点が出馬投票になったこと(登録後に回避した馬の分も下へ回る)と、50位以内という下限の2点です。

5月31日の第1回特別登録の一覧で投票枠(暫定)に入った10頭のうち、上位はクロワデュノール1位、メイショウタバル2位、レガレイラ4位、ミュージアムマイル5位、ダノンデサイル6位の5頭。残る5頭はタガノデュード20位、マイユニバース21位、シェイクユアハート22位、スティンガーグラス25位、ジューンテイク27位でした。3位のマスカレードボールと7〜19位の馬が登録しなかったため、20位台まで順番が下りてきた形です。

シンエンペラー34位、コスモキュランダ35位など、50位以内でも投票枠の外に回り賞金順の側に載った馬が5頭います。この年の登録は18頭ちょうどで、全頭が出走しました。

2026年の投票の日程

2026年は地方所属馬と外国馬を除く中央の現役馬が対象で、5月7日から24日までWEBで受け付けました。中間発表は5月14日と21日、最終結果は28日で、第1回特別登録の3日前です。

賞金順の境目 — 登録が18頭を超えたのは10年で2回

2016〜2025年の10回で、第1回特別登録が18頭を超えたのは2022年と2023年の2回です。残る8回は登録馬が全頭出られる頭数で、第1回特別登録は2017年が11頭、2019年と2024年が13頭でした。出走頭数(当サイト集計)で見ても、18頭立ては2020年の1回だけです。

2022年は20頭が登録し、18番目は7,600万円のアイアンバローズ。19番目のヒートオンビート(5,150万円)と20番目のサンレイポケット(4,450万円)は本番に出ていません。18頭が出馬投票したものの、オーソリティが競走除外となって17頭で行われました。

2023年も登録は20頭で、18番目のブローザホーンは4,800万円でした。実際に出走したのはさらに下の20番目、3,100万円のプラダリアで、ブローザホーンと19番目のウインマイティーは出走していません。特別登録で圏外でも、上の馬が出馬投票しなければ順番が回ってくる実例です。

登録頭数と賞金額はJRAの出走馬決定順一覧(第1回特別登録時点)による。一覧の頭数に外国馬は含まれません(2018年は別に外国馬1頭)。出走頭数は当サイト集計。

前哨戦の優先権はない — どこで賞金を積めば出られるか

票か賞金か、宝塚記念へ入る道はこの2つに限られ、前哨戦で何着に入っても優先出走権は付きません。2017〜2026年度の競馬番組一般事項で、GⅠの優先出走を定めた表に宝塚記念が載った年はなく、地方馬のステップ優先からも名前を挙げて外されています。

中央の馬の道は2つです。1つはファン投票で10頭に入ること。この枠はクラスを問わず、2021年には3勝クラスのシロニイ(収得賞金1,350万円)とメロディーレーン(1,500万円)が投票枠で優先の表示を受け、2頭とも出走しました(この年の第1回特別登録は15頭)。もう1つは出走馬決定賞金を積むことです。重賞で2着以内に入れば収得賞金が加算され、GⅠで得た収得賞金は通算の収得賞金に入ったうえで、約2年間はさらに上乗せして数えられます。

JRAが挙げる主なステップレース

JRAは主なステップレースに、京都記念、東海テレビ杯金鯱賞、日経賞、大阪杯、天皇賞(春)の5つを挙げています。金鯱賞と日経賞の1着は大阪杯・天皇賞(春)への優先出走権で、宝塚記念の権利にはなりません。GⅡの3レースで頭数があふれたときは、優先分を除き、オープン馬を先に、同じクラスの中は出走馬決定賞金の順で選びます。前走の着順は使いません。

JRAの5レースには入っていませんが、目黒記念(GⅡ・ハンデ)は宝塚記念の第1回特別登録と同じ5月31日に行われ、ハンデの重い上位3頭は賞金の順番に関係なく優先されます。以前の直前戦だった鳴尾記念は、2025年から12月に移りました。

レース(2026年)日付・競馬場出走資格・フルゲート負担重量地方馬
京都記念(GⅡ)2月15日・京都4歳以上・18頭別定 4歳56kg・5歳以上57kg(牝馬2kg減)、GⅠ勝ちなどで加増特指
東海テレビ杯金鯱賞(GⅡ)3月15日・中京4歳以上・18頭別定 57kg(牝馬2kg減)、GⅠ勝ちなどで加増指定
日経賞(GⅡ)3月28日・中山4歳以上・16頭別定 4歳56kg・5歳以上57kg(牝馬2kg減)、GⅠ勝ちなどで加増指定
目黒記念(GⅡ)5月31日・東京芝2,500m4歳以上・18頭ハンデ特指
出典: JRA「2026年度 重賞競走詳細」、JRAの宝塚記念紹介ページ。京都記念・金鯱賞・日経賞・目黒記念はいずれも国際競走です(未出走馬・未勝利馬は対象外)。特指は、所定の条件を満たした地方所属馬に限って出られる競走です。大阪杯・天皇賞(春)の条件はそれぞれのGⅠのページにまとめています。

【データ】出走馬151頭と3着内30頭の前走

ここからは当サイトの集計で、2016〜2025年の10回(2024年は京都開催)が対象です。3着内に入った30頭の前走は、GⅠ級(海外・地方のG1を含む)が25頭で83%、JRAや海外のGⅡ・GⅢが5頭でした。

出走馬151頭で見ても、前走GⅠ級は102頭(68%)と多数派です。3着内率は前走GⅠ級が102頭中25頭の25%、その他の重賞が46頭中5頭の11%、出走馬全体が151頭中30頭の20%。GⅠ組の率は全体を上回りますが、10回を合わせても151頭という母数での差です。

前走のレース別

出走が多いのは天皇賞(春)の39頭と大阪杯の32頭で、3着内も9頭と8頭でこの2つが上位です。率にすると天皇賞(春)組が23%、大阪杯組が25%で、全体の20%と大きな開きはありません。ドバイシーマCから来た10頭は、そのうち4頭が3着内に入りました。

鳴尾記念組は16頭のうち3着内が2021年2着のユニコーンライオン1頭(6%)。目黒記念組は14頭中2頭で、2016年のマリアライトが勝ち、2018年のノーブルマーズが3着です。前走1着の馬は3着内30頭のうち9頭(30%)で、出走馬151頭全体での割合は17%でした。

宝塚記念の3着内30頭は、前走でどこを走っていたか
  • 前走G1級海外・地方のG1・JpnIを含む25頭83%
  • その他の重賞から5頭17%
2016〜2025年の宝塚記念(10回)。前走=直前に走ったレース(取消・除外は数えない)。当サイト集計。
宝塚記念の出走馬151頭は、前走でどこを走っていたか
  • 前走G1級海外・地方のG1・JpnIを含む102頭68%
  • その他の重賞から46頭30%
  • リステッド・オープン特別から1頭1%
  • 条件戦から1勝〜3勝クラス・新馬・未勝利2頭1%
2016〜2025年の宝塚記念(10回)。前走=直前に走ったレース(取消・除外は数えない)。当サイト集計。
前走のルート別に見た宝塚記念の3着内率
前走G1級25%102頭中25頭
その他の重賞から11%46頭中5頭
出走馬全体20%151頭中30頭
円グラフは3着内馬の内訳(全体で100%)、この棒は各ルートの中で3着内に入った割合。5頭未満のルートは省略(リステッド・オープン特別から1頭・条件戦から2頭)。2016〜2025年の宝塚記念(10回)。前走=直前に走ったレース(取消・除外は数えない)。当サイト集計。

勝ち馬10頭の前走と間隔

10回の勝ち馬のうち9頭は、前走がGⅠ級のレースでした。例外は2016年のマリアライトだけで、目黒記念2着から中3週で勝っています。前走も勝っていたのは2022年のタイトルホルダーと2023年のイクイノックスの2頭で、2017年のサトノクラウンは大阪杯6着からの勝利でした。

海外の前走からは、ドバイシーマC組10頭、QE2世C組7頭、ドバイターフ組4頭が出走しました。勝ったのはドバイシーマC組の2頭(2021年クロノジェネシス、2023年イクイノックス)、QE2世C組の2019年リスグラシュー、ドバイターフ組の2025年メイショウタバルです。国内組の勝ち馬は天皇賞(春)から3頭、大阪杯から2頭、目黒記念から1頭。間隔は天皇賞(春)組が56日、大阪杯組が84日でしたが、2026年の日程では天皇賞(春)から6週、大阪杯から10週に縮まっています。

年勝ち馬前走前走の着順
2016年マリアライト目黒記念2着
2017年サトノクラウン大阪杯6着
2018年ミッキーロケット天皇賞(春)4着
2019年リスグラシューQE2世C3着
2020年クロノジェネシス大阪杯2着
2021年クロノジェネシスドバイシーマC2着
2022年タイトルホルダー天皇賞(春)1着
2023年イクイノックスドバイシーマC1着
2024年ブローザホーン天皇賞(春)2着
2025年メイショウタバルドバイターフ5着
前走=宝塚記念の直前に走ったレース。出走頭数と前走からの間隔は当サイト集計。2024年は京都芝2,200m(外回り)での開催です。

地方馬・外国馬・3歳馬と、登録の日程

地方所属馬

宝塚記念には地方馬向けのステップ競走がありません。地方所属馬が出走を申し込めるのは、2025年度から収得賞金1,600万円を超えるオープン馬に限られました(2020〜2024年度は出走資格があれば申込みできました)。ファン投票の枠は中央馬だけのものなので、外国馬の後ろで中央の馬と同じ出走馬決定賞金の順に並びます。過去1年に芝のGⅠを勝った地方馬を優先する規定も、宝塚記念は対象外です。2026年の申込み締切は5月26日でした。

外国馬

外国調教馬は選考委員会が選び、賞金順の馬より先に枠が回ります。2026年は予備登録の締切が4月21日、出馬投票は6月11日でした。南半球産の馬は、2022年生まれが1kg、2023年生まれが3kg軽くなります。2016〜2026年に出走した外国調教馬は、2018年に香港から参戦して2着のワーザー(せん7歳)だけで、21年ぶりの外国馬でした。

3歳馬とせん馬

3歳馬は53kgで出られ、4歳以上との5kg差は1997年に国際競走となったときから続いています。それでも2016〜2025年に出走した3歳馬は2023年のドゥラエレーデ1頭です。2026年はファン投票で3歳のロブチェンが8位、スターアニスが12位に入りましたが、どちらも特別登録はしていません。性別の指定がないので、せん馬も出走できます。

登録と投票の日程(2026年)

中央・地方の馬の特別登録は2回です。第1回は5月31日(日)で6万円、日本ダービーと目黒記念の当日でした。第2回(24万円)は出馬投票を兼ねていて、6月11日(木)の12時〜14時に受け付けました。

よくある質問

宝塚記念はファン投票で何位までなら優先して出られる?

何位までなら確実という線はありませんが、50位以内であることが条件です。出馬投票をした中央馬だけを得票順に並べ、上から10頭が優先されます。上位の馬が登録しなければ順番は下がり、2026年は20位台の馬が5頭入りました。51位以下の馬は、賞金順で18頭に入れるかどうかになります。

大阪杯や天皇賞(春)を勝てば、宝塚記念に優先して出られる?

優先はされません。GⅠ馬でもファン投票の10頭に入らなければ、出走馬決定賞金の順で18頭に入るかどうかが決まります。前哨戦の着順は使われず、票と賞金の2つで決まるレースです。

3歳馬は宝塚記念に出られる? 斤量は?

出られます。斤量は53kg(牝馬は51kg)で、枠の決め方は古馬と同じです。実際の出走例は少なく、詳しくは本文の3歳馬の項にまとめています。

地方所属馬が宝塚記念に出るには、何が必要?

2025年度からは、収得賞金が1,600万円を超えていることが申込みの条件です。ファン投票の対象は中央馬だけなので、外国馬の後の賞金順で18頭以内に入ることが条件です。宝塚記念へ向けた地方馬のステップ競走は用意されていません。

この記事の持ち帰り
  • 出られるかどうかは、ファン投票の最終順位より「出馬投票した中央馬の中で何番目か」で見る(2026年は27位でも枠内だった)
  • 出馬投票まで進んだ馬が外国馬を含めて18頭以下なら、出走資格を満たす馬は賞金の額に関係なく全頭が出られる。賞金順の境目を気にするのは、登録が19頭以上の年(2016〜2025年で2回)
  • 投票の最終発表(2026年は5月28日)の3日後、5月31日の第1回特別登録で投票枠(暫定)の10頭が一覧に出る。最終順位の数字だけで判断せず、この一覧で枠に入ったかを確かめる
📊 宝塚記念のメタ読み(過去10年のデータと傾向)
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